プロポーズで結婚を口約束したら、結婚に向けて考えることの1つが、結納。
結婚式と同様、結納もしない人が増えているとは聞くけれど、そもそも結納って何?
そんなプレ花嫁さんのために、結納のあれこれをまとめてみました♡
結納って何?
結納とは、両家の間で婚約を確認し、成立させるための日本の伝統的な儀式です。
結納は「結び、納める」と書きますが、ここで結ばれるものは、結婚する新郎新婦だけでなく、両家が親族となり結びつくことを意味します。
その「結」ばれることをお祝いし、贈り物などを「納」め合います。
何だか素敵な意味合いですね♡
絶対やらなくちゃいけないの?
最近は結納を行なわず、両家の食事会で済ませるカップルが増えています。
理由は、堅苦しいことをしたくない・準備が面倒・お金の余裕がない、などが挙げられます。
結納をするカップルの割合は?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、「結納をした」カップルは13%です。
(※そのうち、結納も両家食事会もどちらもしたカップルが10%、「両家食事会のみを行った」カップルは83%で、「結納も食事会も何もしなかった」カップルは4%という結果に。)
結納をするカップルは年々減少傾向にあるようです。
結納にかかる費用は?
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019」による全国平均は下記のとおりです。
結納式
食事を含めた結納式の費用の総額は、全国平均で23万1,000円です。
料理や飲み物などのメニュー、出席人数にもよっても大きく変わりますし、結納式を行う場所によって会場費がかかることもありますので、費用が変わってきますね。
結納金
結納金とは、一般的に男性側の家から女性側の家に対して「嫁入りのための支度金」として渡すお金のことです。
結納金の全国平均は93万3,000円。
50万円、100万円…とキリのよい数字にするのが一般的です。
結納品
結納品とは、結納の儀式の際に“婚約のしるし”として、両家で取り交わす縁起の良い品物のこと。
長寿や子孫繁栄など、品物のそれぞれに意味が込められています。
結納品の費用の全国平均は18万1,000円。
これらは、あくまで全国平均。地域によっても差があります。
結納に向けて決めておくべきポイント
1.いつ 2.どのように 3.どこで 4.服装
この4つのポイントをおさえておけば、スムーズでしょう♡
1.いつ
だいたい入籍の半年前に行う人が多いようです。
日取りは一般的に、吉日とされる大安が好まれる傾向がありますが、そうでなければいけないということはありません。
2.どのように
結納の方法は大きく2つあります。
- 正式結納
- 略式結納(仲人あり・なし)
正式結納
「正式結納」は「仲人(なこうど)」と呼ばれる両家の婚約を取り持つ人がおり、仲人が「男性の家」と「女性の家」を行き来して、結納品などを運びます。
仲人が仲立ちをするので、両家同士は直接会うことがないのが特徴。
最も格式高い結納の形式と言えます。
略式結納
仲人を立てる場合と立てない場合がありますが、どちらにしても、新郎新婦、両家、仲人(仲人を立てる場合)の全員がひとつの場所に集まって結納品の受け渡しをします。
近年行われている結納のほとんどは、略式結納です。
3.どこで
どのように結納を行うかによって場所の選択肢も変わってきます。
正式結納の場合
男性側と女性側が、それぞれ自分の家で仲人を迎えますので、場所は基本的に「男性の家」「女性の家」となります。
略式結納の場合
近年はホテルや料亭の個室で行う人が増えていますが、伝統的な場所は、新婦側の実家です。
両家の家の立地が遠方だったり、両親の意向もあるので、それをふまえて決めるとよいですね。
4.服装
正式結納の場合
新郎は五つ紋の紋付袴。
新婦は振袖です。
略式結納の場合
新郎はスーツ。
新婦は洋装ならドレッシーなスーツやワンピース、和装なら振袖か訪問着です。
ワンピースにするならこのような感じのファッションがおすすめ♡
その他、服装を決める際に大切なポイントは、両家で服装の格を揃えること。
結納の形式や会場の雰囲気に合わせた服装で、両家で格を揃えましょう。
結納の出席者は?
基本的には新郎新婦とその両親です。
仲人を立てる場合は、仲人も出席します。
また、兄弟や親戚が出席することも可能です。
準備するもの
結納品 、結納金、婚約記念品(婚約指輪と、時計などのお返しの品)の他に、贈る品を記載した「目録」、受け取ったという証明書「受書」などの書類を準備します。
また、手土産や、仲人がいる場合は両家それぞれがご祝儀と御車代を用意します。
結納式にあたり必要なものや、風呂敷や毛氈などのお道具、当日の進めかたについては、結納品を購入するお店に聞いてみると安心ですね。
ホテルや料亭などの会場に、お道具や、進めかたのマニュアルの用意がある場合もあります。
近年では、結納品や婚約記念品など、何かと省略し、自分たちの形で必要なものを準備する人もいるようです。
結納をしない場合に、気をつけたい点
結納金は男性側の家から女性側の家に納めるものなので、礼儀としても、男性側から一方的に「結納をしない」と言い出すことは好ましくありません。
基本的に、結納をなしにするというのは、女性側の家から申し出があった場合に検討すべきことです。
結納をしない人が増えているとはいえ、「結納をしない」と男性側から言うと、大切に育ててきた娘をお嫁に出す女性側の親は軽く見られているように感じ、男性側の家に不信感を抱く可能性も多いにあります。
しない方向で考える場合は、新郎新婦が話し合って、うまくそれぞれの親に話をすすめ、両家のトラブルにならないように気をつけましょう。
最後に
今回ご紹介したあれこれは、一般的な、女性が男性の家に嫁入りする場合の結納の流れです。
男性が女性の家に婿入りする場合は、立場は全て逆になります。
また、結納のあれこれは、地域によって習慣が違ったり、家庭によっても考え方が違うので、注意しましょう。
結納をしないという選択も、もちろんあります。
しかし伝統を重んじて結納を行うことは、両家に対する敬意を表すことであったり、新郎新婦や両家にとっての大切な思い出となるでしょう。
結納をするかしないかは一方的に決めることなく、両家がお互いを敬いながら意向を確認して決めることが、両家の幸せやおふたりの結婚を心から喜べる気持ちにつながるのではないでしょうか♡
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